妊娠中のよわよわメンタルに効いた『放っておく力/枡野 俊明』感想
個人的に、本は書籍で読みたい派。
だけど寝転んでいる時とか図書館に行くのが面倒な時、電子書籍がやっぱり便利。Kindleで何かいい本あるかな~とみていたら、枡野俊明さんの「仕事も人間関係もうまくいく放っておく力」を見つけた。以前YouTubeのフェルミ漫画大学で見たことがあったので、気になって読んだ。好きなフレーズを書き留めておく。
「平均を調べない」
あちゃ~…。ついこの間調べたばかりだった。「ダウン症 確率」とか「妊娠18週 大きさ 平均」とか。このままでは、赤ちゃんが無事に元気に生まれてもいちいち成長をほかの子を比べてしまいそうだ。きっとその不安はわが子にも伝わってしまう。個性だと受け止めようと思っても、無意識に考えてしまうこともあると思う。でもそのたびに優劣などない、ただの違いだと、思い出したい。人生には幸も不幸もない。
「人事を尽くして天命を待つ」
つまり、あれこれと心配せず目の前のことに集中する、ということ。最近の私は、妄想してばかりだ。出産手当、育休手当きちんともらえるかな?申請が通らなかったらどうしよう。生まれてきた赤ちゃんが何か障害をもっていたらどうしよう。働けなくなって、お金が足りなくなったらどうしよう。離婚するほど夫婦関係が悪くなったらどうしよう。すべてまだ起こっていない、妄想にすぎない。そんなことを考えている暇があれば今ある仕事に集中すればいいし、心身の健康のために散歩でもすればいい。まぁでも、いつも頭ではわかっているつもりなのだが、止まらないときは止まらない。やはりこれも、ネガティブモンスターが表れた時の対処法として、繰り返し唱えるしかないのか。「人事を尽くして天命を待つ、人事を尽くして天命を待つ、人事を尽くして天命を待つ…」昔の人も、苦労したのかな。
読みはじめ、「それが!できたら!苦労しないよ!」とつい荒れた心で思ってしまうこともあったが、読みすすめていくと、不思議と心が洗われていくような清々しい感覚になった。これがお坊さんの言葉の力?